今年は3年ぶりに各地で夏祭りが開かれています。もちろん、開催できない地域もまだたくさんありますが。
お祭りを開催するという決断をされた方のお話しの中で、そうなのね、そういうこともあるわよねって、改めて気づかされたことがあります。
お祭りには、歌舞がつきものですが、これらの伝承をするためにもお祭りはあるので、今年のお祭りには伝承を絶やさないためにも、難しい状況下でお祭り開いたという所もあったというお話しです。なるほどね。
そして、こうしたお祭りの中には、子供が主役といいますか、子供達が歌舞を伝承する役割を担っている、そういうお祭りがけっこうあるんですね。
今年が3年ぶりということは、今年中学3年の子なら、中学になってから初めてのおまつりということになります。
子供の一年一年はあっという間。成長も早く、とても貴重です。大人の時間とは全然違うと思うのです。振り返ってみれば、お祭りだけでなく、校内の行事なども経験することなく卒業することになってしまって。
さてお祭りの進行、段取り、さらには道具など、そして歌舞の練習も年配の方、長老の方が差配されます。特に歌舞の練習の多くは、口伝えです。だからこそ毎年やる意味があるんですね。
お祭りで大役を果たした子供を見るのは、親としては子供の成長を実感する時でもありますが、これは余談です。
わたしたちの三味線もそうです。お稽古の多くは口伝です。譜面がないわけではありませんが譜面に頼らず、演奏を身体にしみこませるようにお稽古します。口伝が絶えて失われる芸能や民謡もあるのです。失われると復活はとても大変です。
ですから、次の世代へお伝えしていかなければと思うのです。いかがですか若いみなさん、伝承者のお一人になりませんか。