6月24日はドレミの日。今からほぼ千年前の1024年のこの日に、イタリア人の音楽教師がドレミの音階を定めた日を記念して決まったそうです。
ドレミの音階は音楽の基本。ドレミの歌とかで、小さいころから歌ったりして教えこまれますね。このドレミ、今でこそ音階の基本とされていますが、世界中を見回してみると、必ずしもそうではないようです。
日本では、ヨナ抜き音階が知られています。これはドレミの4つめファと、7つめのシの音を使わないで、曲を作り(構成する)ます。民謡はもとより、古謡、今に至る演歌
もっとも、日本人が最初から音階を意識して作曲していたわけではありません。結果としてそうなったということですね。明治になって西洋から入ってきた音楽学によって、音階という概念がもたらされ今日に至っているのですね。
そして、ヨナ抜き音階の曲は、不思議にヒットします。一昨年ヒットしたFoorinの歌った、「パプリカ」もそうなんです。えっ、そうなの?。いや、そうなんです。J-Popにもヨナ抜きは浸透しています。これを知ったときはちょっとビックリ。
民謡も基本はヨナ抜き音階ですから、どうもわたしたち日本人にはヨナ抜きの血が流れていて、それがヨナ抜きの音楽を聴いたときにしっくりきて、つい歌ってしまう。おそらくそういうことなのではないでしょうか。日本人のDNAに刻まれた感性なのでしょうか?。昨年2月に書いた、五七調にも通じる話なのかもしれません。そして、この独自の音楽は音階に限らず、調性でもそうです。日本の曲は短調が多いということはご存じでしょう。そしてリズムにもあるらしいですね。次回はそのリズムの話を。
いよいよ梅雨本番。生活が短調(単調ではないですよ)にならないように、長調の音楽のように明るくいきましょう。