邦楽の世界にも外国の方が

大相撲の初場所は、稀勢の里の引退という形で終わりました。
日本人力士ということで、期待も大きかっただけに残念です。この期待は、日本の国技ゆえというのは言うまでもないでしょう。
一方、日本人が海外に出て、例えばバレエで、プリンシパル(バレエ団における最高地位)に就いたという話題に接したとき、びっくりしました。プリンシパルの地位は、相撲で言えば横綱です。日本人にできるのかしら?と。でも立派にその任を果たされたようです。実はバレエは日本人にとても向いているとかで、近年はバレエコンクールでも上位入賞者が出ているのはご存じの通りです。
また、日本人がバイオリンを製作するというのは、もう当たり前のことになっています。
日本人の繊細さが優れたバイオリンを作りつつあるとか。もう一つ、ピアノも日本製は癖が少なく弾きやすいとか、これまた繊細な物作りならではの評価なのでしょうか。
では、邦楽に関連して、邦楽器、三味線や尺八などを製作する外国人がいることをご存じでしょうか。先日、大学の先生をしながら、尺八作りをしているアメリカ人がいることを知りました。尺八の素材や音色、奏法に深く感銘を受けたのが製作のきっかけとのことで、驚きました。
そういえば、外国人の講談師や、落語の真打ちもいるそうですね。
近い将来、外国人が作った三味線を演奏して、競技会に出て優勝する外国人が出てくるかもしれません。
相撲だけではなく、民謡の世界にも外国の方が、進出してくるかもしれません。
海外の人に負けないように、わたしたちも精進していかなければならないと、決意をあらたにしたところです。