いよいよ年末になります。
年末になると、紅白やレコ大はどうなるかと気になったりします。
ただ、最近はどうも出場歌手やメガヒットがないためか選定基準が曖昧だったりします。
いかなヒット曲でも、忘れ去られる曲の多いこと。今や、音楽も消費する時代なのです。
でも、歌い継がれる楽曲もあります。なんでも今年カラオケで歌われた曲のトップが「はなみずき」だったそうです。
カバーアルバムも意外なヒットを飛ばすこともあります。
そうなんです。オリジナルで歌った歌手以外の演奏が時にオリジナルを超えることさえ、あります。五輪真弓の「恋人よ」を、亡くなった淡谷のり子が歌ったの聞いたことがあります。しみじみと心に染み入る歌唱でした。
ところで、畑違いのクラシック音楽やジャズもそうですが、演奏の違いを楽しむという楽しみ方があります。演奏の数だけ、作品があるのです。
では、伝統芸能の民謡はどうでしょうか。民謡もやはり演奏の数だけ作品があるのです。
そして未だに、高橋竹山を超える「津軽じょんがら節」を聞いたことはありません。
伝統音楽は継承すべき技術と、新たな挑戦の狭間で、もがきます。その苦しみの中からなにかが生まれます。歌舞伎、クラシックやオペラの世界も同じです。大きな転換期にさしかかっています。
伝統芸能をどう受け継ぎ、次の世代に渡していくか。
そう考えながら、演奏を聴いていると危うさの反面、楽しくもあり、わくわくしている今日この頃であります。