何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。
わたしが心に留めていることばの一つです。
みなさんと一緒のお稽古も、みんなの前で演奏することもできない、そうこうしているうちに外出自粛・・・。家では子供が時間を持てあましている・・・。会社ではテレワークだの出勤せよとか・・・。なんともやりきれない重苦しい空気が漂っています。
でもそんな時だからこそ、このことばが思い出されます。この言葉は高校時代、成績が伸び悩んでいた高橋尚子さんに、当時の中澤監督が励ましの言葉として送った言葉だそうです。
お稽古が思うようにできない今だからこそ、できることは何かを考え、次の舞台に備えていきたいものです。
まさに今の状況は最悪といえる状況だと思います。厳しい状況、不遇な時の自分への励ましのことばはまだあります。
明けない夜はない(シェークスピア)
冬は必ず春となる(日蓮)
継続は力なり(平松折次)
才能とは、持続する情熱である(モーパッサン)
落ち込んだり、絶望したり、でもそれは永久に続くわけではありません。でもその時をやり過ごしてはならないと自戒してしています。そうは言っても心が折れそうになったり…。揺れ動きますね。
三味線は一日練習をさぼると自分にわかり、二日サボると師匠にわかり、三日さぼるとお客にわかる、という話を聞いたことがあります。これってヤバイですよね。
こういう時こそしっかり自習しなくてはなりません。と、また自分を戒めたり、励ましたり、ちょっとおどかしたり…。
今日できることがあるはず。それをやる。それが明日への糧となると信じてがんばりたいと思うこの頃です。でもがんばりすぎないでね。